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「三国志Three Kingdoms」6部天下三分まで視聴終了♪

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「三国志Three Kingdoms」6部天下三分83話まで視聴終了
6部も非常に面白く視聴できました。今回はちょっとせつない気持ちになることが多かったです。
孫権を演じている張博さんはオファーの時点で、孫権か趙雲どちらを演じるかを自分で選べたそうですが、考えた末に、外には柔らかく内は激しい二面性がある孫権を演じてみたいと孫権を選んだそうです。
ここまで見てその理由がよく分かりました。
君主としての孫権の駆け引きに長けたその発言や行動に注目してしまう。


          陸遜もなかなかいいわ~♪ 私は呉の大都督好きらしい(笑)
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漢献帝が泣くとなんだかすごく切なくなった私。前世は漢室に仕えていたのかと思ってしまいました(冗談)
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皇帝になったことで驕りの出てきた劉備 
劉備の変貌ぶりに驚きつつも人間を感じた。
人生の終わりが見えてきた劉備に兄弟たちの死 漢室の滅亡 英明さに欠ける息子
いまだ成せない大業への思い 最後の賭けとも思える呉への侵攻。
曹操は不安があっても息子を褒めて死ねた。
劉備のその心境を思うとその最後は悲しかった。
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以下自分のメモ的なもの ネタバレ



74話
曹丕から絶世の美女静姝を賜った司馬懿
墨を磨る静姝「どうしてそんなに見つめるのですか?」
司馬懿「魏王の言う通りそなたは絶世の美女だ」
静姝「おからかいに…」
司馬懿「なんと美しい手だ まるで玉の彫刻だ」
静姝「閣下」
司馬昭「父上 」出て行く静姝
司馬昭「お茶をどうぞ」
司馬懿「昭よ 夫子(ふうし)曰く “色を食するは性(さが)なり”人は皆 美を愛でる心を持つ 美人を好む天性に抗える者はこの世でただ1人 今の魏王だけだ あのような絶世の美女を私に下さった 私を父親同然だとも 」
司馬昭「“父親同然”?それを聞いて怖くなりました 」
司馬懿「何が怖い?」
司馬昭「呂布は養父の董卓を殺しました」
司馬懿「黙れ」
司馬昭「言い過ぎました」



曹植に7歩の内に兄弟を題目に詩文を作るように命ずる曹丕
曹植「豆を煮るに豆がらを燃やせば 豆は釜の中に在りて泣く 本は是れ 同根より生ぜしに 相煎ること 何ぞ はなはだ急なる」
七歩詩「煮豆燃豆萁 豆在釜中泣 本是同根生 相煎何太急」

詩に感動した曹丕は500石の俸禄を減らし安郷侯に格下げで曹植の罪を許すことにする


75話
曹丕「漢帝を廃して新しい朝廷を興せというのか?」
司馬懿「400年続いた漢はもはや名ばかりの状態 民は絶望しており 魏王は人心に従うべきです」
曹丕「仲達 私の策略や評判を父王と比べてどう思う?」
司馬懿「魏王は英明ですが先王には及びません」
曹丕「文治 武功を父王に比べると?」
司馬懿「先王は偉業を成した方 多くの困難を克服した功績は後世に語り継がれます」
曹丕「父王でさえならなかったのに私には無理だ」
司馬懿「だからこそ魏王は帝位につくべきなのです」
曹丕「なぜだ?」
司馬懿「魏王 先王は漢を廃する必要がなかったのです 先王の才能と威厳があれば帝位に就くなど簡単なこと 先王は自ら皇帝にならなくとも皇帝に勝っていたのです 皇帝を養い 手中に握り自在に操っていました 位を継いで まだ日も浅い魏王とは正反対です 曹仁・徐晃・張遼ら将軍や程昱・賈詡 王朗らの老臣は先王が抜擢しました 自ら抜擢された武将を従えてこその威厳です 魏王が帝位に就き朝廷を改めて、自ら文官武将を抜擢できれば、一人前になれ 威厳を確立できます。皆 帝位に就かれることを魏王以上に望んでおります」
曹丕「今の先生の話でやっと目が覚めました 先生 仲達 そちに任せる」
司馬懿「その時魏王はどのようなお答えを?」
曹丕「分かっておる 一度目は辞退して 2度目も辞退する “三辞三譲”だ
司馬懿「賢明であられます」

華歆は漢献帝に禅譲を迫る
華歆「そこで陛下は堯と舜にならわれ国家を魏王にお譲りなり天意民意に沿われますよう」中略
(☆中国の神話では、最初に相次いで王位に着いたのは堯、舜と禹。この三人の間は血縁がなく品行と才能の兼ね備えたものが、推薦されて帝位を継いだ)
漢献帝「朕に退位しろと?」
華歆「禅譲でございます」

宗廟
漢献帝「ご先祖様 ご覧になったでしょう?奸臣どもがこの国を奪おうとしています。私が無能なばかりにご先祖様に辱めを受けさせ 面目ございません 死んだほうがましです」
曹皇后「陛下」
漢献帝「出ていけ そこに立つな ご先祖様は曹家の者など見たくない」
曹皇后「陛下 私の姓は曹ですが今は劉家の人間です 陛下が私を皇后にしてくれたのです」
隣に座ろうとする曹皇后を突き飛ばす漢献帝
漢献帝「早く出ていけ!」
我に返り曹皇后をおこす漢献帝
漢献帝「皇后よ 大丈夫か?」
曹皇后「今私のことを“皇后”と…」
漢献帝「手を上げて悪かった 朕は取り乱して… もう“朕”とは言えないな」
曹皇后「兄のせいです 陛下を怒らせて 私は平気です 私を殴って気が済むのなら毎日でもお殴りください」
曹洪と曹休が迎えに来る
曹洪「なぜ皇后に手をあげたのです?」
漢献帝「天子が皇后を殴ってはいけないのか?」
曹洪「夫が妻を 天子が妃を殴るのはいいのですが、皇后は断じてなりません 皇后は先王のご令嬢ですぞ」
曹皇后「曹洪 曹休 何の用です?」
曹休「陛下 皇后お迎えに参りました」
曹皇后「覚えておきなさい 私は陛下の皇后であり また臣民でもある 陛下が私を殴ってもたとえ殺しても構わぬ そなたたち2人は曹氏の子孫であるが、陛下の臣民でもある もし悪事を働けば殺しても構わないのですよ」
漢献帝「皇后よ」
曹洪「そうですか 陛下が私を殺したいならこの剣を抜いてください」と剣を差し出す曹洪
曹皇后「曹洪 無礼であるぞ!」
曹休「皇后 我ら同じ曹家の血筋ですが、これには私情は挟めません 朝廷にお出ましください 文武百官が待っております」
曹皇后「父上は功績と名声があっても皇位を奪おうとはしなかった 帝位の簒奪に加担する気か? そんなことをすれば必ずや天罰が下るぞ」
曹休「陛下早く朝廷へ さもなくば連行しますぞ」
曹皇后「この者たちに構うことはありません 天子にこの者たちは何もできません」
漢献帝「天子か 操り人形の天子は臣下に追い込まれ何もできないのだ」朝廷に向かう漢献帝

許宮に戻った漢献帝は退位を迫られるが誰も反対する者がいない
漢献帝「漢室は400年続いたのに今や口を開く忠臣が1人もいない これは朕のせいだ よく分かった  
もうよい 符宝朗は?」
符宝朗「これに」と玉璽を差し出す
漢献帝「渡してくれ」
符宝朗(祖弼)「なりません 帝王の玉璽は天子のもの 賊には渡せません 私は首をはねられても死守します」
曹洪「祖弼め 死にたいのか?」
祖弼「春秋時代の董狐に倣い 私は己の職務を全うする 漢室の朝廷を簒奪しても歴史を変えることはできんぞ 後世に悪名を残し批判を受けよう それが貴様たちの末路だ」
切り殺される祖弼 玉璽を奪う曹洪
漢献帝「一介の符宝朗の志はお前たち佞臣に勝るぞ」
曹洪「詔を!さもなくば首をはねますぞ」漢献帝に剣を向ける
臣下一同「詔をお出しください」
漢献帝「だれかここに 詔を書け」
剣を降ろす曹洪


許宮
曹丕に対し拝礼する曹皇后
曹丕「妹よ 皇后なのにいけません 拝礼は不要です」
曹皇后「魏王 私を皇后だと思っているのですか?私のことを妹だと?」
曹丕「もちろんだ 我らは血の繋がった兄妹永遠に変わらない」
曹皇后「ならば妹の話を聞いてくれますか?」
曹丕「もちろん 」
曹皇后「魏王 兄上は王位を継いで何日目です?天下に君臨しようなどと…怖くなにのですか?父上があの世で兄上を呪うことを 」
曹丕「怖いのものか それどころか父上はきっとあの世でお喜びのはずだ」
曹皇后「では天下の臣民は?」
曹丕「もっと怖くない 衣食住が足り功労のある者には褒賞を 罪を犯したものに罰を与える それで民は私を清君と称える」
曹皇后「“清君”?兄上 兄上は誠に恥知らずです 」
曹丕「私が何をするか分かっているのか?恥じるどころか清廉潔白なことだ 妹よ 忠告しておく そなたも曹氏の子孫なのだぞ 曹家の血が流れている 父上がそなたを皇后に…なぜ父上がそうしたか分かっているか?父上は考えて天子を曹家の婿にしたのだ そなたが祖先を裏切ればあの夜で父王はそなたを呪うぞ 宮殿に戻れ」
曹皇后「兄上 本当に漢を廃して建国するつもりなのですか?」
曹丕「私は天意に従うだけだ」
曹皇后「分かりました ならば私は共に死にます」刀を抜き曹丕を刺す曹皇后
剣は刺さらず落ちる 取り押さえられる曹皇后
曹丕「放せ」床に倒れこむ曹皇后
曹丕「妹よ 私が着けている鎧は父王が残されたものだ 天に逆らわず戻るのだ そなたには生涯苦労させない 」


許宮 内宮
漢献帝の一度目の詔「朕 位にあること32年 しばしば天下の動乱に遭うも ご先祖の御霊のご加護により 危うくもまた存する しかるに今 仰ぎて天象を見 伏して民心を見ると 漢室の命運はすでに終わり 五行の運は曹氏にあり すでに先王は威武の功を立てて 今王は明徳を光輝かしその定めに応ず 天命は明らかに誠に知るべきなり それ大道の行わるるや天下を公となす 唐堯は国を子に譲らず永遠に名を伝う 朕これを密かに慕い 堯の徳に倣って位を丞相の魏王に譲る 魏王よ 辞することなかれ」

一度目の詔を辞退する曹丕

二度目の詔を書くよう漢献帝に迫る華歆
筆を取り自ら詔を書き玉璽を捺印し朝廷に向かう漢献帝

漢献帝「朕は乱世に遭い 天下は三分され戦乱はやまず 朕は魏王の恩徳を受け 漢室を継ぎ続けてきた しかし 仰いで天象を見 伏して民心を見ると 漢室の命運は尽き 天心も民意も魏王に集まっている 朕は天命を受け民心に従い 先賢の堯の典に倣い魏王に位を譲る」
曹丕「陛下私は徳も薄く帝位に就くことはできません どうか他の賢人にお継がせください 私は命を懸けて忠誠を尽くす所存です」
臣下たち「辞退なさるとはご立派だ」
漢献帝「朕は再度禅譲の詔を下したのに受けなかった 朕はどうしようもない」
華歆「陛下 天子が禅譲を受ける者は一度では受けず 三辞します これこそ最高の徳ご存知ありませんか?」
漢献帝「どうしろと?」
華歆「三度目の詔をお示しになり 天子のご誠意をお示しを」
漢献帝「何だと?二度ならず三度も朕を侮辱するのか 」

内宮に戻ってきた漢献帝
曹皇后「お帰りなさいませ 」
呆然として剣を眺める漢献帝
曹皇后「臣下が陛下に狼藉を?」
剣を手に取る漢献帝
曹皇后「陛下」
剣を抜こうとする漢献帝
跪く曹皇后「陛下 おやめください お願いでございます」
漢献帝「妃よ 朕は死を恐れぬが痛いのは嫌だ それに…生ける屍にご先祖の剣は似合わぬ」
剣を鞘に収める漢献帝
曹皇后「陛下 帝位をお譲りください 陛下 私は一生おそばにおります 永遠に離れません」
そこに司馬懿が現れる 

許都 受禅台
漢献帝 劉協「ああ 汝 魏王よ その昔堯は舜に帝位を譲り 舜は禹に帝位を譲る 天命は徳のある者に帰す 漢の道は次第に衰え世は乱れ 群凶がはびこり天下は転覆す 先王の神武は朝廷を救い騒乱を平定し国家を救い 宗廟を安んず 今王は偉業を継ぎ徳を輝かす 文武の大業も継ぎ祖先の大いなる功績を顕わす 皇霊は瑞を降し人神は兆しを告ぐ 朕 命を下さんとするに 皆曰く 舜に倣えと 堯典に従い敬んで魏王に位を譲る 今天命が帰するのは汝の身 君敬んで大典に従い万国を饗し 天命を受けよ」
曹丕に玉璽を渡す漢献帝
一同「皇帝陛下に拝謁致します」
西暦220年 曹丕 曹魏を建国
曹丕「朕は天意を受け 帝位に即く 本日より国号を大魏と定め年号を黄初とする 都は洛陽に置く 父王の謚は太祖武皇帝とする 帝位を譲った劉協は山陽公に封ずる 」
一同「皇帝陛下 万歳 万歳 万々歳」


曹皇后「陛下お隠れに」
漢献帝「天下は義兄のもの どこに隠れようが無駄だ」
司馬懿が見送りやってきた
司馬懿「山陽公に拝謁を」
漢献帝「司馬懿  何の用だ?」
司馬懿「大魏皇帝が妹君を案じ 山陽公のお見送りを命ぜられました 」
酒を司馬懿に振舞う漢献帝
司馬懿「大魏皇帝はまさに仁君です ご伝言がございます“都に戻らぬなら、生涯 富貴の身を保証する”と」
漢献帝「そなたはその話を信じるか?」
「司馬殿 山陽公は酔っております ご容赦を」
司馬懿「気にせぬ 大魏皇帝の仁愛は本物です 乾杯を」
漢献帝「先人が撒いた種を後人が収穫する だが喜びは一瞬だ 必ずその後釜を狙う者が現れる」
酒を飲み干し船の中へ入る漢献帝 曹皇后もついて中に入る

船が出て行くのを見ている司馬懿
司馬昭「父上 風が出てきました戻りましょう」
司馬懿「瞼に妬きつけたい 二度と見られぬ光景だ 長きにわたり皇帝であられたお方が、亡国の思いを胸に去っていくのだ こんな機会は滅多にない 」

船の中酒を飲んでいる漢献帝
漢献帝「妃よ 我が人生は実に愉快だったぞ 皇帝になる時は無理やり即位させられたが、辞める時も無理やり引きずり下ろされた 9歳だった私を董卓は帝位に担ぎ上げ、操り人形に仕立てた あの日以来私は泣き暮らしてきた ご先祖や民に恥じ入るばかりだ 楽しい時などなかった そなたの兄には感謝せねばならんな 泥沼から救ってくれた 今日は我が人生において最良の日だ 」
曹皇后「曹丕は兄などではなく、ただの奸臣で逆賊です 私は兄が憎くてたまりません 」
漢献帝「兄上を恨むな 私にはこれまで4人の賊臣が付いたが、皆 この皇帝を操る傀儡師であった 董卓 郭汜 曹操 曹丕 思えばそなたの兄は最も情け深い男だ 緑茂る山河へ旅立たせてくれた 今まで詩賦でしか知らなかった世界 まだ見ぬ場所だ」
外からの声「船が沈むぞ!」
曹皇后「陛下様子が変です」
外からの声「船を替えろ 早く岸へ 沈没するぞ 急げ 早く漕げ」
お付の者が入ってきて「ご主君 沈没します ご避難を」
漢献帝「下がれ!」
「失礼を」と言って出て行くお付の者
曹皇后「司馬懿の策略です いいえ兄の仕業かも 陛下を殺そうと企んで」
漢献帝「いいから座りなさい」曹皇后を座らせる漢献帝
漢献帝「気にするな 酒を注いでくれぬか? ほら 注いでくれ 実は穴を開けたのは司馬懿ではない 朕が命じたのだ ご先祖の土地を守れなかった私に大漢の地に葬られる資格はない 私に相応しいのは魚の餌になることだ 妃よ そなたは逃げろ 私は独りで残る」そう言ってまた一杯酒を飲む漢献帝
曹皇后「陛下は生涯で今初めて英雄となられました 私は逃げません お供致します ずっと陛下のおそばに」
漢献帝に寄りかかる曹皇后 曹皇后を抱きしめる漢献帝
漢献帝「妃よ 生まれ変わっても決して皇室に嫁ぐでないぞ」
曹皇后「陛下 もし来世があるなら皇室に生まれてはなりません」
船が沈んでいく


病に倒れた諸葛亮を見舞う劉備
諸葛亮は帝位に就くように説得する
劉備「孔明 そなたに1つ聞きたいことがある」
諸葛亮「何なりと」
劉備「以前私が漢中王の位に就いた時そなたは賛同してはおらぬようだった それがなぜ今は即位を勧めるのだ?」
諸葛亮「2年もの間 それを悩んでおられたのですね 早く言ってくだされば…あの時は王位に反対したのは不安があったため 将兵が驕ることを懸念したのです しかし今は必ず即位しなければなりません さもなければ天下に皇帝が曹丕1人となります 漢室が滅んだ今ご主君が義を重んじて即位を拒めば、功名を立てんと欲する各地の有能な者は曹丕の元へ集まります 」
劉備「曹操は精鋭の軍隊を持ち天子を操り、諸侯を従え天下に名を轟かせた それでも生涯帝位を奪わなかった」
諸葛亮「曹操も帝位を欲していましたがその機が来なかっただけです 群雄が割拠し天下が混乱する中、自分の即位による皇帝の乱立を危惧したのです 恐らく最大の脅威はご主君 それゆえ即位しなかったのです 曹操は天子を操り天下をほしいままにしました 漢室が滅びた今は曹丕自身が帝位に 大漢の再興には即位が不可欠です」
劉協「私が固辞したのは世間の非難を憂慮している為だ」
諸葛亮「名分も道理もかなっているならば逡巡は無用 好機を逸すれば逆に災いを招きます。」
劉備「孔明 病は嘘だな」
諸葛亮「ご主君こそ」


西暦221年 劉備 蜀漢を建国
<建安26年4月 丙午朔 皇帝 備は謹みて皇天后土に告ぐ 漢 天下にを有すること暦数に限り無し 逆賊曹丕は漢を奪い君主を弑して神器を盗む 備は皇室の末裔たれば謹みて皇祖に告ぐ 天命応ぜざるべからず 皇業崩れるべからず 四海に主あるべし 備は天意に応じ民心を順い皇帝の璽綬を受け四海をおさめんとす 思うに神 漢家に留まりで四海服す>
建安26年4月 劉備は即位して改元 正式に蜀漢を建国した
一同「皇帝陛下 万歳 万歳 万々歳」
劉備「今朕は最初の詔を発する 時を選び呉を討伐せん」
「承知しました」


李厳「李厳が陛下に拝謁いたします」
劉備「正方か 座れ」
李厳「恐れ入ります」
劉備「正方 瞬く間に朕は60歳を超えてしまった 大漢が復興する日を見られるか定かでない それに雲長の仇を討てるのは一体いつになるのか分からぬ」
李厳「悲観なさることはありません逆に考えれば陛下は円熟の年齢 お志も高く 千人以上の良将を抱え兵力は100万近い 今天下を見回して誰が陛下に対抗出来ましょう?」
劉備「正方 呉の孫権 魏の曹丕どちらも朕の大敵だ 隠さずに言おう 丞相(孔明)と子竜は共に朕が呉を討つことを止めた 2人の心配は分かる 千里もの進軍は険しい地形に阻まれ、武器兵糧に供給が難しい だが朕は思う 曹丕の魏と比べたら呉の方が弱い 大業を成すには先に呉を滅ぼし次に曹丕を討つべきだ 漢中に戦を終えたばかりで我が軍の士気は高い また孫権の武将は老弱で騎馬歩兵も我が軍の敵ではない 今強軍をもって南下し攻めれば魏が出兵する前に呉を撃破できる それに曹丕は自立したてで足下が脆弱で、大きな戦の経験もない 朕が呉を攻めても虚勢を張るだけで下手には動くまい それに我が軍の動きが急ならば曹丕は、より自重するはずだ 正方よお前は用兵を心得ている言ってくれ 朕の考えは間違っているか?」



78話
張飛の霊前
劉備「先には雲長が呉の賊に殺された 今度は范疆と張達が翼徳の首を持って呉に降った 孫権は私から両腕を奪ったのだ 必ずやその肉を食らい一族を滅ぼす 秦宓(しんふく)」
秦宓「陛下」
劉備「命令だ 即刻 呉を討つ檄文を起草せよ」
秦宓「陛下 お考え直しください」
劉備「命令に刃向かうのか?」
秦宓「陛下 狡猾な計で荊州を奪ったには呉ですが、漢の帝位を簒奪したには魏の曹丕です。先に魏賊を討てば呉も投降してきます どうか天下国家のために魏を先に さすれば大業が成されます」
劉備「またその話か ではっきり言おう 魏は強く呉は弱い 大業を成すには呉を討たねばならぬ 仇を討ち、恨みを雪ぐためにもだ 朕の心は決している 二度と諌めるな」
秦宓「孫氏は三代にわたり江東を治め、その基盤も強固 曹軍83万の大軍でも惨敗しました 陛下が私情を挟まれると… 曹操の轍を踏まれないかと私は心配なのです」
劉備「誰か この者の首をはねよ」
秦宓「私は死んでも構いません しかし大業がまた転覆してしまいます」
趙雲「陛下 秦宓の言葉は忠心によるものです」
劉備「子竜 あの者を庇い立てするな」
諸葛亮「秦宓の死罪はご容赦を 檄文は私がお書きします」
劉備「丞相を煩わせたくない 呉を討つ檄文は 朕 自らが執筆する 秦宓はとりあえず牢に入れておけ 呉の討伐から帰ってから改めて処罰を行う 心しておくのだぞ 今日より呉の討伐を止める者は、朕の敵であると見なす」
一同「かしこまりました」


呉の使者が張飛を殺した范疆と張達を連れてきて和睦を申し出る
劉備「使者を引っ捕らえろ  范疆 張達と共に斬首にし、それを張飛の霊前に供えよ」
「承知しました」
「陛下 使者は斬らないのが慣例です」
劉備「あえて使者を斬って孫権への恨みを示すのだ 引き出して斬れ」


秭帰城を落した劉備軍
劉備「馬良 」
馬良「陛下」
劉備「いい経験だった これからは落した城は蜀の地と見なす 寺や民家への侵入を禁ずる 民・牛馬・田畑・賦税もすべての事柄を書きとめろ さらに法律はすべて蜀の法律に従い新たに発布せよ」
馬良「承知しました」

孫権「孫垣が負けて秭帰を失い次は荊州すらも危うい 何としても死守せよと命じたはずが、この有様はなんだ?ひと月は守り抜けと命じたのにわずか3刻で城(秭帰城)を失い1万近い兵を失った 」
中略
落した城で劉備が呉の政令を廃止したと孫権に報告が入る
孫権「なぜ劉備がこのようにすると思う?分かるか?すでにやつは呉の地を蜀の地と見なしている 呉の民を蜀の民として扱っているのだ これで分かったか?劉備の東征の目的は仇討ちではない 江東に領土を奪い 天下を統一する気だ」

呉国太「来たか」
小妹「はい 母上 お呼びに?」
呉国太「あの男の兵が秭帰城を攻め落とし呉の中心に向かっておる」
小妹「あの男とは?」
呉国太「蜀の主 劉備です」
小妹「すっかり忘れておりました」
呉国太「自分の夫を忘れたのか?」
小妹「今年で62歳になります 老けたでしょうね」
呉国太「自ら70万の大軍を率いてきて、3刻で秭帰を取ったとか そう遠くないうちに建業に攻め入るであろう 呉が滅びる時にお前たちは再会するのです それを聞いて嬉しいか?」
小妹「母上」
呉国太「お願い お前の兄を助け江東の民を救っておくれ」
小妹「母上 私は何をすればいいのですか?」
孫権「劉備の元に戻り復縁してくれ 小妹 そなたの力で劉備の復讐の炎を消して欲しい」
呉国太「気が進みませんか?」
小妹「5年前私はあの人を捨てました どの顔で会えましょう?」
呉国太「劉備はお前を愛していたではないか お前もまだあの男を思っているはず 人は何を捨てられても気持ちは消えぬものです」
小妹の涙を拭く孫権「小妹 無能な兄を許してくれ 亡き父や兄に合わせる顔がない 他の方法を考えよう」
小妹「兄上 私を劉備の元へ」
孫権「この兄と江東の民のために この通りだ」頭を下げる孫権

「孫権 謹んで劉皇叔に記す 雲長殿の死は呂蒙の私怨が原因 命を待たずに兵を出したもの 呂蒙も今は亡く怨恨も消えぬ 翼徳殿の死はその部下による 下手人をお渡しし哀悼の意を表した次第 陛下の志は漢室の再興ならん なにゆえ魏ではなく呉を攻められるか その道正しからず また我が妹の情やみがたし 我 天下のため 貴殿に妹と荊州を返上し改めて同盟を結び直し 共に曹を滅ぼさんことを望む」
劉備「かつて孫権は荊州を取る為に妹を嫁がせた 今度は江東を守る為にまた妹をよこすのか 孫権に伝えてくれ もう遅いと 小妹も荊州も譲られる必要はない 自分で手に入れる」
諸葛瑾「陛下は漢室の末裔でございます 曹丕は簒奪した逆賊 それを除くのではなく 自ら戦地に赴かれ呉を攻めるのは、大義を捨てて小利に走る行いです 江東は一地方の領地ですが、長安と洛陽は漢の祖廟の地です 両都を取らずして江東を攻めるのは、重きを捨て軽きを取る行いでは?
劉備「では関羽 張飛を返せるのか? 是が非でも弟たちの恨みを晴らす 私の目の黒いうちは休戦などせぬ 」
諸葛瑾「この機に乗じて曹丕が出陣し、蜀と呉を潰そうとしますぞ」
劉備「曹丕が出てきたら叩きつぶす 諸葛瑾 孔明の兄でなければとうに首を斬っていだぞ 孫権に伝えよ 江東の百官を従えて投降してこいとな」



小妹が笛を吹く
小妹「母上 劉備は兄上の申し出を拒みました」
呉国太「そうらしいね」
小妹「そうなると両家の戦いは避けられませぬ 」
呉国太「戦になれば赤壁の戦いの比ではないかもしれぬぞ」
小妹「かたや実の兄 もう一方は私の元夫 私の心は切り裂かれてしまいそうです。」
呉国太「小妹よ 母はお前が気の毒でなりません」
小妹「私は劉備が憎うございます あの日殺していれば…」
呉国太「それは誠か?(何を言う?)」
小妹「私は死んだほうがましです」母にすがって泣く小妹

by jiyong-xg | 2011-10-19 22:07 | 三国志Three Kingdoms