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「三国志Three Kingdoms」5部奸雄終命まで視聴終了♪

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「三国志Three Kingdoms」5部奸雄終命73話まで視聴終了♪
第5部も非常におもしろいです!というか後半に入ってからのほうが面白いです♪
君主と臣下の関係とそれぞれの思いの違いが波乱を生みドキドキの展開です♪
乱れた世を治める。覇業への欲なのか、はたまた民を思う気持ちなのか、韓室再興なのか、両方なのか このあたりの三様の思いを見ていると、真剣にそれぞれの立場に立ち思いをめぐらせる事ができて非常に楽しいです。そしてなんと言っても中国の俳優たちの熱演に心が揺さぶられます。

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私は特に曹操と曹丕のシーン<息子を何度も何度も試す父の姿>は非常に印象に残っています。
そして曹操絶命のシーンは圧巻でした。
私はこのドラマの曹操が魅力的ですごく好きだったので、とっても寂しいです(涙)
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曹操も関羽も逝ってしまった(涙)
そして密かにファンだった魯粛も逝ってしまった(涙)
曹操亡き後第6部を楽しめるのかしら?

以下自分のメモ的なもの ネタバレ






58話 西暦210年 南徐 魯粛邸
孫権「死ぬ間際 公瑾は大都督の後任を言い残した そなたの意見を聞きいのだ」
魯粛「誰を推挙したのですか?」
孫権「そなただ」
魯粛「私を?しかし我々は政治的には水と油でした」
孫権「その通り 公瑾がそなたを推すとは思わなかった 人とはこの世で最も不可解なものだ 公瑾も然り この世で最も度量の小さい男だった だがそれでいて最も度量の大きい男だった」
魯粛「かつて米を譲ってから、公瑾殿とは15年来の仲でした。その友が突然去り、私は本当にどうしたらよいのか分かりません」
孫権「軍の主の不在は許されぬ 公瑾は兵を束ねて10年以上 一刻も早く後継者を選ばねばならない」
魯粛「私には ご主君のお心が…」
孫権「分かっておろう あの日公瑾の屋敷でなぜ私が怒り猛ったか?なぜ公瑾の面前でそなたを罷免したか?」
魯粛「私が言い過ぎてお怒りを買いました」
孫権「多少の言葉で腹を立てていては、父上たちの大業を引き継ぐことなどできぬ 公瑾に芝居を打ったのだ 面子を取り戻させると共に、そなたに対し引け目を感じさせるためだ 公瑾は恩には恩で 仇には仇で報いる
恩人であるそなたに対し呵責の念が増せば、大都督の職をそなたに譲ると読んだのだ 公瑾は諸将に信望があった その本人が指名した者こそが諸将を抑えられる」
魯粛「それで私を冷遇されたのですね」
孫権「我が苦心も呉の大業のためなのだ そなたしかこの大任を任せられぬ」
魯粛「恐悦至極に存じます しかし諸将の多くは呂蒙に心を寄せております 私が兵符を授かった場合呂蒙の処遇はいかがなものに?」
孫権「心配いらぬ」
魯粛「これは?」
孫権「呂蒙の信書だ 冒頭で“大都督の後任にはそなたを”と推戴しておる」
魯粛「子明が…」


59話
銅雀台の完成の宴の詩文比べで曹操を褒め称えた曹植、漢室を尊ぶ気持ちを含んだ詩文を書いた曹丕
曹植は平原侯に封じられる
曹丕「仲達先生 皆は植の元へお祝いに なぜここへ?」
司馬懿「何の祝いです? 祝うべきは丕様です」
曹丕「私ですか?よく分からないのですが…弟は一篇の賦で名声を得 侯爵の位を得ました 片や私の方は失敗して面目を失いました」
司馬懿「植様は一篇の賦で侯爵に就きましたが、その賦で天下を失いました 」
曹丕「さらに分からなくなりました」
司馬懿「お気づきでしたか? あの会は多くの大臣が欠席 荀彧殿は長年 丞相に仕え功績も抜群です それなのに病を理由に欠席しました なぜだと?」
曹丕「ご教示を?」
司馬懿「出席した者は二手に分かれます 1つは在野の武将で道理に暗い者 もう1つは実権のない文官 力がないので丞相に媚び褒賞を得なければならない この者たちは植様の賦から帝位を勧める意を察し、丞相が褒めたのはその支持の現れ 逆に丕様の賦では漢朝を支持していました ですので首を振り己の態度を示したのです さらに重要なのは、重臣の欠席の多さ 多くの者は漢朝を支持してると推し量れます 銅雀台の会は世間の注目を浴びました すべての賦は瞬く間に広まり天下に知れ渡ります 植様の賦は丞相の称賛を得ましたが識者の信を失いました 一方丕様の賦は丞相を不快にさせました しかし漢朝を支持する識者は感激したはずです 民心を得る者が天下を得ます 識者の心は往々にして民心の反映です」
曹丕「褒めすぎです 皆知っています 私は兄弟の中で最も頭が悪いのです 先生の仰るとおりでしたら、あの賦はまぐれ当たりです」
司馬懿「それは違いますな 一晩中明かりを灯して百字ほどの賦を書いていたのですか?」
曹丕「それは…」
司馬懿「推量しますに丕様は帝位を勧める賦も書いておられた あの日重臣が揃っていればその賦を披露したはず 違いますか? 賦の出来は別です よく時世を見て臨機応変に動くこと 丕様は何も知らない振りを装い才能を隠されている この言葉が似合いますぞ」
曹丕「何でしょう?」
司馬懿は曹丕に耳打ちする「“潜竜”です」

60話
司馬懿邸 
釣り糸をたれる司馬懿
曹丕「近頃百官たちは主簿の楊修殿の噂を とにかくあの方はこの上なく聡明なのです」
司馬懿「若君 その噂とは?」
曹丕「先日庭が落成して父上が見に行かれた しかし何も仰らず裏門に1文字だけ書いて立ち去ってしまわれた 誰もが当惑する中 楊修殿だけが見破りました <丞相は門が広いのがお嫌いだ>と もう1つ、中秋の前日馬騰が酥を贈りました 父上は箱に3文字<一合酥>と書くと部屋を後に… 皆はまた意味が分かりません しかし楊修殿が来ると箱を開け皆に食べさせました 父上が戻ってこられ<誰が許可した?> すると楊修殿が<申し上げます 丞相が箱の上に“1人1口の酥”と書かれたのでお言葉に甘えました> どうです?賢いと思いませんか?」
司馬懿「聡明です 実に賢い そこまで賢いと早死にします」
曹丕「どうしてです?」
司馬懿「楊修は己の才を鼻にかけ、丞相の心を読みすぎます これは災いの元 君主とは自分の意を全く解さぬ臣下を嫌い、逆に完全に見抜く臣下も嫌う この場合より嫌うのは後者です なぜか?真意をすべて看破されたら君主の恩威がなくなります よいですか?恩威は測り難いものなのです 楊修は才をひけらかすあまり丞相の忌諱に触れています 」
曹丕「先生のお言葉目が覚める思いです」
司馬懿「取るに足らぬことです 若君 城内で他に何か?」
曹丕「父上が朝廷の名で馬騰を大将軍に任じました 西涼軍を率いて孫権を討てというのです」
司馬懿「大将軍に任ずるとは大胆な 若君お読みください 丞相の意は?」
曹丕「“狼を以て犬を討つの計”です 中原進出は馬騰の宿望 父上は孫権と交戦する機会を馬騰に与えます 一方父上は兵を向け呉か西涼のいずれかを取る あるいは両方を」
司馬懿「さらに裏をお読みなされ」
曹丕「父上の狙いは馬騰に南下させ許都を通る際に殺すことです」
司馬懿「まさにその通り 馬騰に孫権を討たせるのはかなり難しい 両者が組んで許都を攻めるやも だから馬騰の南下に乗じ、馬騰を殺害 軍を奪い西涼を取るのです 大将軍に任じられたお礼に馬騰は必ず登朝します 」
曹丕「先生 父上はこの謀成就しますか?」
司馬懿「ほぼ確実かと」

61話
司馬懿邸 
釣り糸をたれる司馬懿
曹丕「馬騰の夜襲は失敗して全滅しました 父上の完勝です」
司馬懿「一晩中 城内が混乱しましたね」
曹丕「はい ここまで音が?」
司馬懿「騒ぎは終息したばかり城を出すに丞相のおそばにいるべきです」
曹丕「なるほど そうでした ただ心配ごとがあり 先生にご教示いただきたいのです 」
司馬懿「何でしょう?」
曹丕「侍郎の黄奎が捕まり父上が拷問しています あの者が私のことを自供しないか心配で」
釣竿を投げ捨て立ち去ろうとする司馬懿
曹丕「先生」
司馬懿「一味なのですか?馬騰と内通して丞相を殺そうとしたのですか?」
曹丕「断じて違います 」
司馬懿「よいですか?丞相殺害を謀った者など誰も助けません もう1つご承知ください 丞相は私が最も尊敬するお方 どう遇されようと忠誠心と尊敬は揺るぎません」
曹丕「先生信じてください 私は父上を裏切っていません」
司馬懿「ではなぜ黄奎の心配を?」
曹丕「黄奎は曹植の食客で私とも親交がありました 弟の状況を探る為近づいたのですが、まさか馬騰と結託していたとは… 今拷問を受けています 万が一私を仲間だと断言してしまったら、潔白を証明できません」
司馬懿「すぐ城に戻られ黄奎を死に追いやるのです」
曹丕「私もそう考えました しかし見張りが厳しくとても近づけません」
丞相の命で許褚が曹丕を迎えに来たと知らせが入る
曹丕は司馬懿に助けを求める
司馬懿「丕様 確かに難しい状況ではありますが取り乱してはなりません 私が2つの字を授けます」
曹丕「ご教示を」
司馬懿「まず1つ目は“否”丞相が剣を首に当てても否認し続けるのです 死が迫ってもです 」
曹丕「分かりました2つ目の字は?」
司馬懿「2つ目は“誣(ぶ)”です 黄奎は曹植様の食客 曹植様が仲間だろ誣いて、丞相の疑念を抱かせ判断を鈍らせるのです もう1つ端午の節句に黄奎は宴を催して曹植様に女をあてがいました また平素より詩文のやり取りがあります これらを証拠として丞相に訴えるのです」
曹丕「分かりました 曹植は黄奎の仲間だと欺くのですね」
司馬懿「これが精一杯の策です しかし2つの字は助けになるはずです 」


丞相府
荀彧と囲碁をさす曹操
曹丕「父上に拝謁致します」
荀彧「丞相私は失礼します」
曹操「そこに座っておれ」
曹操「丕よ 許褚に呼びに行かせたのになぜ3刻もかかった?」
曹丕「場外に出かけておりました」
曹操「騒ぎが収まったばかりなのになぜだ?」
曹丕「実は…司馬懿に会いに」
曹操「なぜだ?」
曹丕「今日は誕生日のですが独り暮らしで祝う者もいません 不憫に思い絹織物と酒と肴を届けました」
曹操「前の臣下に情けをかけるのはいい これを見てみろ」
書簡を投げる曹操「丕よ なぜ黄奎と結託しわしを殺そうとした?」
曹丕「何かの間違いです 私は無関係 ぬれ衣です 父上 黄奎は謀反が失敗して巻き添えを企んでいます父上に私を殺させ、曹家に対する恨みを晴らそうとしているのです」
曹操「今まで黄奎と関わったことは?」
曹丕「ありません 一度たりとも」叫び声が聞えてくる
曹操「隣で黄奎を尋問している 隠し立てしても無駄だぞ もし何かあったのならば、やつが自供する前に申せ よいな」
叫び声やムチの音をさせて拷問している芝居させている曹操
曹丕の目の前に来た曹操「人は過ちを犯すものだ 父とて間違いは何度も犯している 見ろ この頭の白髪1本1本が過ちの数だ 丕よ何か過ちを犯したのなら正直に申せば父は許してやる話してみよ 言うのだ」
曹丕「父上 私は黄奎と関わった事はありません」
曹操「まだしらを切るのか?」
曹丕「どうしても話せと仰るなら私は本当のことしか申せません」
曹操「それでよい申せ」
曹丕「黄奎の仲間は弟の植です 2年前より黄奎は植の食客ですから」
曹操「たわけ者め この期に及んで植を謗るか」
曹丕「弟を陥れるつもりはありません ただ植は黄奎に女をあてがいました それに2人は詩の交換を…」
剣を抜き曹丕の髷を斬る曹操
曹操「弟に罪をなすり付けるか?」
曹丕「もし この話が嘘ならば…父上お斬りください」
曹操「荀彧」
荀彧「はい」
曹操「黄奎に確かめろ」
荀彧「はい」
曹操「立て そこに」荀彧の代わりに碁の相手をさせるため目の前に座らせる
拷問の叫び声
曹操「聞えたか?しばらくすれば黄奎がすべてを自供し、お前の話は嘘だと分かる」
曹丕「父上先ほどの私の話は事実です 黄奎の黒幕は植です」
曹操「よかろう では黄奎の自供を待とう」
曹丕「分かりました 待ちます」
曹操「碁の相手を」
曹丕「はい」碁をさす2人
曹操「終わりだ わしの負けだ 丕よまだ白状する気はないか?」
曹丕「申し上げるべきことは申しました 偽りはありません」
曹操「分かった わしが説得できぬのなら天意に委ねよう 握った碁石の数が奇数ならお前は正直に話している もし偶数なら二心を抱いている そうなれば首をはねる」
曹丕「どうぞ ご随意に 私は仰せに従います」
曹操「まだ間に合うぞ」
曹丕「父上はとてもご賢明です 私は父上に嘘を申したことはございません」
碁石を掴み取った曹操「数えるぞ」
曹丕「どうぞ」
つかんだ碁石を1つずつ置いていく曹操 目をつぶっている曹丕
6個目で最後 そっと碁盤の上にある碁石をつかんで 7つ目とする曹操
曹操「奇数だ 騙していないようだ」
目をあけ碁石をみる曹丕
荀彧が戻ってくる「丞相 黄奎が自供を」
曹操「なんと申した?」
荀彧「植様と親しい関係だと この詩文は黄奎の妾の枕の下にありました」
曹操「植の詩文が なぜそんな場所にあったのだ あいつめ好色な男だ」声に出して笑う
鞘を拾い曹操に渡す曹丕 剣を鞘に収める曹操
曹操「丕よ すまなかった」


司馬懿邸
曹丕がやってくる
司馬懿「礼は結構です」
曹丕「この500金は丞相からの誕生日のお祝いです」
司馬懿「丞相からでしたら拝受いたします」
曹丕「先生なぜ私が否認し続けられると?」
司馬懿「丞相は常人とは違います 丕様が跪いて許しを請えば不甲斐ないとお考えになります 逆に丕様が最後まで否認して認めなければ大事を成せる人物だと、丕様尋問しておられる時丞相はどう思われていたと?」
曹丕「さあ」
司馬懿「こうです“息子よ どうか耐えきってくれ”“頼む”と」
曹丕は父の言葉を思い出す「丕よまだ白状する気はないか?」「まだ間に合うぞ」
曹丕「先生 どうして父上の性格がそんなに分かるのです?」
司馬懿「私が申し上げても不敬だと責めないでください 」
曹丕「もちろんです」
司馬懿「丞相ご自身がしらを切る度胸をお持ちだからです」
声をあげて笑う曹丕


65話
孫権「子敬 今後数年曹操は英気を養うらしい 当座我々にとって憂いはないが、今後脅威は強まる 劉備は軍を率いて西蜀へ もし何も起こらなければ益州はやつの手に落ちる その後兵力を増し十分な脅威となる だが我が呉の軍はいまだ老将が中心 忠実で勇猛だが力は十分と言えない そこで呂蒙を抜擢して副都督にしたい どうだ?どうした?反対か?」
魯粛「いいえ 私も賛成です 呂蒙は軍中の豪傑 将中で抜きんでています 公瑾殿も買っていました 呂蒙は私の後で重責を担ってくれます」
孫権「子敬 “そなたの後”とはどういう意味だ?」
魯粛「ご主君 私の智謀ははるか公瑾殿に及ばず、体も昔のようには動きません もう長くはないでしょう」
孫権「子敬 そんなことは言うな そなたは江東の要 私が離さぬ」
魯粛「ご主君 本音をお聞かせください 呂蒙を副都督に抜擢するのは荊州奪還が目的では?」
孫権「そうだ 荊州は必ず取る 早晩孫劉の間で大きな戦いが起きるだろう」
魯粛「承知しました 私がご主君を補佐いたします 我が力が及ばずともご安心ください 呂蒙がやり遂げます 」
孫権「子敬 安静にしろ 呉の決め事はすべてそなたの元に届けさせる 私に代わって決断を下すのだ」
魯粛「ご主君 この魯粛の息がある限り身を粉にしてご主君の為に働きます」
孫権「子敬 」


涪城の劉備に荊州から緊急書簡が届く
龐統「ご主君どうなされました?」
劉備「妻が出て行った ついに行ってしまった」
酒を飲む劉備
龐統「もうおやめください ご主君!」
劉備「士元 酔うまで飲ませてくれ 士元 私は妻を手放したくはないのだ」
龐統「“去る人あれど、待ち人現れず”男女の仲ははかないもの ご自愛ください」
劉備「いずれ去るのは分かっていた 私が荊州に妻を連れ帰ったあの日から覚悟はしていたのだ なぜなら私は戦に明け暮れ、妻は夢の中で生きていたからだ」
龐統「1人の女を失うことは小事 しかし西蜀を失墜すれば窮地に陥り災いが降りかかります」
劉備「士元 そなたの考えは分かる よく分かっておる 」
龐統「ご主君 私に3つの策がございます 上策は劉璋と反目しないうちに黄忠らに2万を率いさせ成都に夜襲をかけます 中の策は荊州へ帰る振りをして雒城の将軍たちを誘い出して捕らえます そして雒城を足場に成都を取ります 下策は夜陰に乗じて白帝城へ退き荊州へ帰ります」
劉備「軍師よ そなたの上策は性急すぎるし、下策は生易しすぎるだろう 中庸ならば… もうよい やはり劉璋に兵糧を求めよう もし来なければ真意が分かる その時に進退を決めよう」
龐統「どうかお早くご決断を 決断が遅ければ我が軍は苦境に追い込まれます。」
劉備「士元 私が西蜀を取りたくないとでも? 私は欲しい 喉から手が出るほどな」
66話
劉備「孔明が示した3策 2つ目は西蜀を取ることだった だが今は出陣の名分がない 西蜀を取れば不義になる。益州を落し蜀を得れば仁義に背くことになる それでは人心も離れ立脚の地もなくしてしまう  喉から手が出るほどだがあと一歩の勇気がない 自分が情けない 自分が恨めしいのだ」
机をひっくり返す劉備
劉備「情けないことに一方では仁義を重んじたい それでいて西蜀を取り大業も成したい だがこの2つは絶対に両立し得ないのだ」
龐統「今のお言葉に 龐統、感動致しました ご主君 私が両立させます ご主君が西蜀を取ろうにも出陣の名分がありません ご安心を この龐統が名分をお作りします しかも軍は仁義ある軍として用い名分はは公明正大なものに致します」


龐統「この場所は?」
兵「“落鳳坡”という所です」
龐統「落鳳坡か?私は“鳳雛(ほうすう)”だ 奇しくも落鳳坡とはやはりここは天から賜った死に場所らしい」

命を落した龐統からの信書
「ご主君 張松は私が陥れました 劉璋に攻めさせるためです お悩みでした出陣の名分がこれで立派にできました 劉璋は卑劣にもご主君の退路に伏兵を置き軍師を殺しました ご主君はこれを理由に堂々と西蜀を攻略でき ご自身もご納得に… 前方の谷“落鳳坡”は我々の岐路で伏兵には最適の場所です 私にとっても最高の墓場です」
劉備「私はなんと愚かだ 張任が伏兵を置くことは私でも予想できた 軍師に予想できぬはずがない 落鳳坡よ 落鳳坡 我が軍師を返してくれ 軍師を返してくれ」
「軍師殿はご主君の的盧で先頭を進んだため敵の矢面に…(的盧で先ぽうを務めた軍師殿を敵が主君と誤解したのです)百以上の盾で防戦するも力及びませんでした」
劉備「皆の者よく聞け 劉璋は信義に背き我が前軍を奇襲して軍師を射殺した 私に付いて西蜀を攻めよ 軍師の敵討ちだ」
兵士たち「西蜀を攻め 軍師の敵を討つぞ!」
劉備「前身だ 雒城を取れ」

67話

西暦214年劉備蜀を取る
龐統の位牌の前の劉備 
劉備「孔明 そなたは隆中の3策を覚えているか?」
諸葛亮「もちろんです 第1歩は荊州を取る 第2歩は西蜀を取る 第3歩は天下を取る」
劉備「そうだ すでに2歩目を終えた 天下三分の計の半分は達成した そなたへの感謝は言葉に表せないほどだ」
諸葛亮「ご主君は喜んでおられませんね」
劉備「“鳳雛” 龐士元と2千の兵たちの遺体は落鳳坡に転がっている 今日線香とロウソクと供物を持って供養に行ったが、どの遺骨が士元のものか分からなかった 孔明 このままで天下を統一できるのだろうか?」
諸葛亮「ご主君 天下が乱れてもう数十年 各地の民は皆太平を望んでおります この大業を成すのは聖君しかいません ご主君こそ聖君です 」
劉備「天の期待を裏切らなければいいが…」
諸葛亮「当分の間 蜀と荊州は休ませ英気を養いましょう 兵力を強化し民を富ませ兵糧と武器を蓄えるのです。時が来たら100万の軍を率い、長安、洛陽を攻略して万世の大業を成します。」
劉備「分かった 孔明 法正が作った蜀を治める条令を読んだか?」
諸葛亮「はい 作る前に相談に来ました 刑罰の緩和と簡素な条令に私も賛成です」
劉備「なぜだ?」
諸葛亮「400年前高祖が漢中に入った時、民に3つ明言しました 約束を守る 民を慈しむ 賦役租税の軽減 感激した民は高祖を支えて大業を成しました 今回蜀に入られたご主君は、高祖と同じように刑罰を軽減し法を簡略化すべきです」
劉備「実はこの条令を却下した」
諸葛亮「なぜです?」
劉備「法正は事の本筋が分かっていない 高祖が刑罰を軽くし法を簡素にしたのは、秦の始皇帝の暴虐に民が怒っていたからだ それゆえに高祖は逆のことをした 一方長年蜀を治めた劉璋父子は仁政を敷かず威信も礼節も乱れた へつらう者にのみ恩典を与えた 君臣の信頼は次第に廃れて朝廷との弊害も生まれた だから刑の軽減も法の簡略化もすべきではない 逆のことをせねばならん 法の順守を徹底して恩威並び行う 節度をわきまえさせ功罪を厳正にするのだ あらゆる事の善悪に尺度を設け、法によって政を行うのだ 数年後蜀が大いに治まったら、刑罰を緩め法を簡略化する」
諸葛亮「ご主君は仁義を重んじてこられましたが…」
劉備「孔明 仁義には大きな仁と小さな仁がある 義にも大小がある 漢朝の再興が見えてきたが、私は喜びつつも不安なのだ 漢の風紀が厳粛になれば礼節も秩序あるものとなる これはやむを得ないことなのだ 400年の漢の基盤と比べれば私が守ってきた仁義など取るに足らない 今法律を厳正にして国を治めることは、大義を取って小仁を捨てることだ 孔明、この蜀の条令を見直して作り直してくれ」
諸葛亮「承知しました 仰せの通りに」
劉備「先生は官吏たちと祝してくれ 私はここに残る」
酒を注ぎ出て行いき、振り返り劉備を見つめる諸葛亮
<この時諸葛亮ははっきりと悟った 劉備は以前の主君ではなくなった 真の意味での君主になったのだと(このとき諸葛亮は悟った 劉備はかつての主君ではなく、一国を治める真の君主になったのだと)>


「亮聞くに孟起との腕比べをせんと 今、美髯公は命を受け荊州を守る任は重く、蜀に来し間に失態あらばその罪は甚だ重し ご明察を願う 弟 孔明 拝」
関羽「見てみろ 軍師はわしを“美髯公”と褒めておる 関平よ これを50篇書き写し荊州の文官武将に読ませろ」
関平「承知しました」


孫権「子敬よ 劉備がすでに蜀を取った 我らは荊州を取り戻しに行くべきか?(此度こそ我らは荊州を取り戻せるのか)」
魯粛「決して戻しませんから我らが奪うしかありません」
孫権「ではなぜすぐやらない?」
魯粛「劉備の立場に立ってお考えを 劉備は我らが荊州を要求するのを待っています どう返答するかさえ諸葛亮が考え済みのはず 我らが求めなければ逆に不審に思います すると諸葛亮は我々が力ずくで奪うことを疑います それゆえまずは要求することです 劉備を油断させられますし、だめなら強硬手段を取ります」
孫権「では、誰を送ればよいと思う?」
魯粛「1人浮かんでおります 諸葛亮の兄 諸葛瑾です」
孫権「誰か、諸葛瑾の一族を捕らえ牢獄に入れろ」
兵「はい」

by jiyong-xg | 2011-10-12 23:42 | 三国志Three Kingdoms