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「三国志Three Kingdoms」4部荊州争奪まで視聴終了♪

「三国志Three Kingdoms」4部荊州争奪57話まで視聴終了
中だるみもなくすごく楽しんで視聴しています。面白いですよ~♪
もちろんツッコミたくなるところはありますけど(笑)
今回は特に呉の孫権と魯粛と周瑜のそれぞれの思いと信頼関係の複雑さが面白かったです。
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中国の歴史劇の視聴数が増えてきたこともあって、
「三国志」の中のセリフに出てくる<歴史上の人物や出来事>が、調べなくても分かることが多くなってきたのがかなり嬉しいです。
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女性キャストをあまり可愛いとかきれいと思えずにいたので
監督と女子の好みが違うかもしれないと思っていたんですが、
林心如の孫小妹かわいいですね。

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周瑜が死んでしまった007.gif007.gif
諸葛亮の策で荊州で破れて軍営で床に伏せる周瑜。
諸葛亮からの信書を部下に読ませて、聞き終わった周瑜の姿に、私の涙腺が崩壊。
そして周瑜を演じた黃維德も好きだという<敗戦しての帰路で荊州を眺める>シーン。そこでまた泣き。
最後のセリフに号泣。
やっぱり黃維德は良いです049.gif
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あと印象に残っているシーンといえば、
曹沖の毒死 3日間沖の霊を守る兄たち。3日目に3人の様子を見に行き誰が犯人なのか確信して戻ってきた曹操が荀彧に口止めし、床に入る姿が印象的 
あえて顔を映さずうしろ姿で語らせる演出がより悲しみを表現しているように感じました。







南群にたどり着いた曹操たち
許褚は3千の鉄騎の全滅に声を上げ泣いている
曹操「なぜ泣く?猛将たる者は血は流せど涙は流さぬものだ 勝敗は兵家の常だ 許褚よ 集合の太鼓を叩け」泣き止まない許褚
曹操「聞えぬのか?」
許褚「丞相 我が3千の勇士は全滅しました 私は…皆に申し訳ない 丞相に対してもです」
曹操「そなたは生き残った 生きるのだ 悪夢は笑い飛ばせ 3千の兵の死が何だ さらに3万やる 笑え!」
許褚は泣きながら笑う 曹操も笑う
曹操「太鼓だ わしに叩けと?」
太鼓を叩く許褚
兵士が集まる。
曹操「武将とはいわば医者のようなものだ 医者は治療の経験を積むほど腕が良くなる 言い換えれば死んだ患者が多いほど名医だ 武将も敗戦を幾度か経験しなければ、勝ち戦の方法は身に着かぬ この世に百選百勝の将軍などいたためしはない その代わり負けても怯まず勇ましさを増した者だけが最終的に勝利を収めてきた。我らは83万の大軍で南下したが、孫権と劉備の同盟軍5~6万に敗れた 何故か? 根本的な原因は我らがここ数年連戦連勝だったことだ  兵はおごり高ぶり 文官は緊張感を喪失 誰もが天狗に… 特にわしは、あんなつまらぬ“苦肉の計”も見破れず 呉の火攻めを食らった 要するに敗戦を味わう時が来るべくして来たというわけだ 失敗は良いことだ 失敗は成功の仕方を教えてくれる 失敗はいかにして勝利を我が物にするかを、いかにして天下を教えてくれるのだ 事を成し遂げるには結果を気にせず実行あるのみ 戦もそうだ 勝っても負けても動じるでない 我々は赤壁で大打撃を被った だが基盤となる部分は無傷だ 天下の州群で我らは依然として青州 幽州 并州 冀州の4州を掌握 我らの領地や 兵馬 それに民や税収は今も孫権と劉備の数倍だ 朝廷は許都にあり、わしがこの手で握っている だが孫権と劉備はさにあらず
危機に瀕すれば結託し共通の敵に対抗する だが勝利を収めれば陰に日向にしのぎを削り、騙しあうことに…
例えば本当に周瑜と諸葛亮諸葛亮が一心同体となっていたら、我々は烏林で重囲を突破できなかった そうであろう?孫権と劉備は今ですらこうだ 今後はさらに仲違いをする つまり遅かれ早かれ分裂し我らが勝つ」

45集
刺客をどうすべきか息子たちに問う曹操
刺客を捕らえるべきという兄たち
曹沖は1人刺客を逃がすべきと 発言
曹操「そなたたちはなぜ曹沖のように考えられん 刺客を捕まえて何になるというのだ よいか 怒ってはならん 怒れば知恵が働かなくなる 敵を恨んではならん 恨みは判断力を欠落させる 己の敵を恨むより敵を利用するほうが得策だ 」

曹操「3日3晩経てば罪なき者は眠くなり寝てしまう 罪ある者は後ろめたさから針の筵に座る思いだろう そろそろいい頃だ見てこい」
荀彧「丞相 私は行かない方がよいかと 丞相 私は永遠に誰が犯人か知りたくありません」
曹操「よかろう 自分で行く」
荀彧「ありがとうございます」

沖の霊を守る息子たちの様子を見に行った曹操が戻ってきた
曹操「荀彧」
荀彧「はい」
曹操「よく聞け これから言うことを心に刻み永遠に従うのだ 」
荀彧「はい」
曹操「沖は… 沖は毒鼠に咬まれたのだ 曹丕もだ 我が息子たちは互いに仲むつまじく助け合う間柄だ 」
荀彧「はい」
曹操「それから このことはすべて忘れよ 永遠に不問にする 今後むやみに推量する者がいれば それが誰であろうと事後承諾で構わぬからその場で殺せ 」
荀彧「承知しました」


46話
釣り糸をたれる周瑜
呂蒙「大都督 3千の兵糧が整いました」
周瑜「うん」
呂蒙「出発を?」
周瑜「うん なぜ行かぬ?」
呂蒙「私には合点がいきません」
周瑜「何がだ?」
呂蒙「南群は荊州の要 なぜ劉備に譲られるのです?」
周瑜「呂蒙よ 水の中が見えるか?」
呂蒙「凡人ゆえ何も見えません」
周瑜「へそを曲げるな 私も凡人の目だ 水面の下は見えぬ だが私には心眼があるのだ 目には見えぬが心で感じられる この下には2尺の鯉がいる 私も孔明も相手を魚に見立てている 誰が誰を釣るか」
呂蒙「その意味は?」
周瑜「劉備軍の兵は1万5千 南群の守備は硬く兵2万を率いる曹仁が城を守る 兵法の常識では2万の城を落すには6万の精兵が要る だが劉備にはそれがない 少ない兵力で攻めれば必ず大敗する 忘れるな 南群の先には夷陵がある 曹洪が守っており南群と掎角の勢を成す あの切れ者の諸葛亮が南郡に潜む危険を知らぬわけがない 」
呂蒙「それなのに連中はなぜ南郡を?」
周瑜「実は諸葛亮も攻めたくなく、攻める振りをしているだけだ。なぜか?我らの戦意を駆り立て、曹仁と激しく戦わせ再び漁夫の利を得る魂胆なのだ だから兵糧を送り援助してやり 後は黙して傍観する」
呂蒙「ご賢明です」
周瑜「長くはかからん 20日ほど待てば我らに動く気配がないのを見て諸葛亮は慌てだす 我らは劉備と曹仁の共倒れを待ち 一気に南郡を落す 濡れ手で粟だ」

47話
曹仁の計略にはまり南郡城内で四方から火矢を受け 周瑜も毒矢を受ける
周瑜「南郡を奪えなければ、江東の民に顔向けできん ご主君になんと申し開きする?それに私は諸葛亮公言したのだ 私が南郡を奪わなければあの男が取りにくる 笑い者にされてしまう」

諸葛亮の策で互軍が曹仁と戦ううちに南郡など荊州の3つの城が劉備の手におちたと知る周瑜
血を吐く周瑜「屈辱的だ この上もない辱めだ この恨み晴らさねば死んでも死にきれん」
呂蒙「大都督」
周瑜「諸葛孔明め いずれお前の体を切り刻んでくれる」
呂蒙「お気を静めに」
周瑜「徳謀よ ご主君に援軍3万を上甲しろ 必ずや20日以内に荊州を取り戻してみせる できなければ甘んじて処罰をうける 早くしろ」


「曹仁が大敗を恥じ 処罰を願いでております」
曹操「我ら83万の大軍をもってもあの赤壁では敗れたのだ 曹仁はわずかな兵力で孫劉の両軍と長く渡り合い周瑜を殺す寸前までいったのだ 善戦といえよう 曹仁は大した男だ わしの教えに背かず負けはしたが見事な戦いだった 周瑜の部下を全滅させ、3つの城を劉備にくれてやった これからが楽しみだ」
「どういう意味で?」
曹操「文若分かるか?」
荀彧「正しいかは分かりませぬが… 」
曹操「申してみよ」
荀彧「荊州は周囲を敵に囲まれております 孫権 劉備からは近く許都からは遠い 早くから劉備と孫権は荊州の地を取ろうと虎視眈々と狙っておりました そうなら劉備に渡したほうが孫権に渡すよりもましです 」
曹操「なぜだ?」
荀彧「2匹の犬が1本の骨を争えば、先に食らいつくのは痩せて弱いほう しかし強いほうも黙っておりません 」
曹操「わん!ワンワン 」



51話
咳き込み血を吐く周瑜
呂蒙「大都督また具合が?」
周瑜「心配ない 日々良くなっている」
呂蒙「大都督 すでに半月その竹簡を読みふけっておられます 誰の書か存じませんが、それほど大事なのですか?」
周瑜「著者はある賢人だ 実に示唆に富む 今その心が読める その才知 その悪賢さもだ」
甘寧「誰です?」
周瑜「私の天敵 諸葛亮だ 戦うには敵を師と仰ぎその考えを熟知せねば我が身が滅ぶ 荊州の戦の後 私は苦い教訓から諸葛亮の用兵法を学び やつの長所と短所を見破った 手に取るようにその考えが分かる」
呂蒙・甘寧「ご英明です」



魯粛が周瑜を尋ねてくる。
魯粛「公瑾殿 」
周瑜「子敬殿 劉備に会いに?」
魯粛「劉琦が死にましたからね 約束では荊州は劉琦がいる間は劉備がまもり死んだら我らに返すと」
周瑜「諸葛亮の言い逃れだ 犬の口から肉饅頭を取り返せるか?」
魯粛「さすが公瑾殿 核心を一突きに だがご主君は“返さなければ奪い返す”と 」
周瑜「ご立派な気概だ」
魯粛「公瑾殿なぜ突然 巴陵へ?」
周瑜「軍の視察だ 軍鼓を聞かねば体調がすぐれぬ」
魯粛「やはりそうですか 蔣欽に武器兵糧を取りにいかせましたな」
周瑜「私が荊州を攻めぬか ご主君がご案じに?」
魯粛「公瑾殿 たとえ今回荊州を取り戻せなくとも、劉備とは戦は出来ません」
周瑜「なぜだ?」
魯粛「そなたも知っての通り 劉備は長沙など4郡を取り勢いを増し 一方我らは合肥で兵を失い大将の太史慈(たいしじ)も戦死した 我が方が減り敵方は増えて 今、双方の力はほぼ互角です その上諸葛亮は早々に精鋭部隊を荊州に集めています つまり向こうの備えは万全かと」
周瑜「その通りだ だが諸葛亮が今何を考えているかご存じか?」
魯粛「伺います」
周瑜「我らが戦を仕掛けぬと高を括っている やつは心中で“曹操がいる限り 呉は劉備との同盟を崩さぬ”と だから荊州の件で劉備は譲るまい 荊州行きは無駄足になるぞ 孔明に返す気はない」
魯粛「確かに それこそ諸葛亮の腹 よくぞ見抜かれましたな しかし公瑾殿 本心を伺います 本気で挙兵し荊州を攻める気ですか?」
周瑜「もちろん攻めたい それが望みだ 呂蒙、甘寧、蔣欽に臨戦態勢を敷かせて三ヶ月経つ 荊州の恥を雪ごうと兵たちの意識は高い 実はすでに命を下した 巴陵から陸兵3万と水軍5万が進軍中だ 3日後には荊州の城下に着く」
魯粛「越権行為です 」
周瑜「忘れたか?私は大都督だ 」
魯粛「だが戦の判断はご主君に仰がねばならぬ」
周瑜「知らぬのか?大都督の権限は絶大だ 時には独断も許される」
魯粛「そんなことを…」
声を上げて笑う周瑜「子敬殿 開戦はしない 戦機はまだだ」
魯粛「公瑾殿 戦わぬなら、なぜ荊州に兵を向ける?」
周瑜「取り戻せぬのに、なぜ荊州へ?」
微笑む魯粛「公瑾殿 では兵は囮に使う気なのですか?」
周瑜「いかにも 諸葛亮は我々を見下している そこで大軍を挙げ玉砕も辞さぬ構えを示す 諸葛亮には舌先三寸など通用せん 弁の立つ人間には言葉より 力での脅しが物を言う やつに伝えるのだ “荊州を返さねば私は戦も厭わぬ”と  子敬殿これはそなたのためだ 私が剣を掲げればそなたも強く出られるぞ」
魯粛「なるほど ご助力に感謝いたします」
周瑜「それに兵たちは調練の毎日だ 一度は出陣させたい 威嚇しつつ敵の守りを調べられるぞ 荊州での戦は必ず起こる 今回の進軍する経路はいずれ役に立つ 」
魯粛「確かに」
周瑜「子敬殿 やつらに釘を刺してくるのだ “借りはまだ残っておる 引き延ばせば返すものも多くなる”と  」
魯粛「承知しました」
急ぎ荊州へむかう魯粛

荊州から戻った魯粛と酒を酌み交わす周瑜
周瑜・魯粛「乾杯!」
魯粛「うまい酒だ」
周瑜「覚えているか?私が軍を率いたばかりのとき大敗を喫し命からがらそなたの家にたどり着いた 3日間何も食べておらず 少し米をと… 富豪のそなたの家には食糧庫が2つあった そなたは1つを指して“持っていけ”と その食糧庫には3千石もの米があり 大勢が命拾いした あの頃は米で兵が集まった 私はあの食糧で3千の兵を集めたのだ 」
魯粛「公瑾殿 あの日そなたが拙宅にいらしたとき ひと目で分かりました そなたが将軍の器だと」
周瑜「天下を平定する自信はある だが図らずも…」
寝転ぶ周瑜「諸葛亮に出会った あの男こそ我が天敵だ」
魯粛「公瑾殿 そなたは諸葛亮をそこまで憎んでおられるか?」
周瑜「率直に言おう 一番憎いのは曹操ではない 諸葛亮だ
そして最も敬愛するのも曹操ではなく 諸葛亮だ 私と諸葛亮は不倶戴天の仲」
(正直に言おう 私が最も憎いのは曹操ではない 諸葛亮だ 尊敬できるのも曹操ではなく、諸葛亮だ 私とやつは決して並びたたぬのだ)
周瑜の瞳から一筋の涙が落ちる。

52集
周瑜「拝謁します」
孫権「公瑾 具合はどうだ?」
周瑜「まずまずです」
孫権「いいところにきた 劉備の到着が街中に広まった 母上がひどくお怒りで縁組が難しいのだ」
周瑜「それは存じています ご母堂にはどう説明を?」
孫権「孫劉の同盟を結ぶためと話そうとしたら、すぐに叱責された」
周瑜「今は包み隠さず率直に話すべき時 縁組は偽りで荊州を返還させる計だと すべての責任は私が負います ご主君は何も知らなかったと」
孫権「それはだめだ 母上を欺いたと知れたら大ごとだ 文武官吏とて同様だ 」
周瑜「荊州を取り戻せれば皆喜びますぞ 違いますか?」
頷く孫権
跪く周瑜「それからもう1つ報告を」
孫権「何の真似だ?立って申せ」
周瑜「6万の兵を荊州に向け出陣させました」
孫権「何だと そなたは孫劉の間に戦を起こしたいのか?」
周瑜「この戦は免れません 折よく 今こそ戦機です 劉備は南徐に着き逃げられません 荊州は空城も同然 すでに準備は整っています 世間の非難なら心配ご無用 荊州を攻略した後すべて私の責任にして軍法でご処罰を この首を斬れば世間は黙ります それで私は満足です ご主君が了承されればご母堂に」
孫権「公瑾!」
周瑜「どうされました?」
孫権「今回ばかりは許さん」
周瑜「なぜです?」
孫権「母上が知らなければ策のままでも良かったが、劉備が縁組に来たと知ってしまったのだ 幼い頃から母上に忠孝を叩き込まれた 妹を劉備に嫁がせることが荊州を奪うためと知れば、母上は許さないだろう」
周瑜「ご母堂が怖いと?」
孫権「いや、他にもある 呉侯は私だ そなたに開戦権はない 江東の主はそなたか?それとも私か?
53集
周瑜「分かりました 承知しました 大都督の兵符です ご主君に返上してお裁きを待ちます」
兵符を置いて立ち去る周瑜
そこへ魯粛がくる
魯粛「公瑾殿から兵符を?」
孫権「独断で荊州攻めを軍に命じたからだ やむを得ず罷免した 私の判断は間違いだったのだろうか?」
魯粛「当然のご判断です この同盟は壊せません戦など論外です」
孫権「そなたの言葉で胸の支えが半分だけおりた 公瑾が返した兵符だ 巴陵に持っていかせ私の命令を伝えよ “進軍している軍隊は直ちに引き返し待機せよ”」
魯粛「ご主君 思いますに兵符が届けば行軍は止まります しかし引き返させるのは難しいかと」
孫権「なぜだ?」
魯粛「巴陵の兵は公瑾殿にのみ従います ご主君のご命令では移動しないかと」
孫権「私が呉侯となって10年だ 呉の主は周瑜か? 速やかに引き返せと命じろ 従わぬ者は斬れ」


周瑜「孫氏のために尽くして十数年 こんな末路に…」
呂蒙「大都督 ご主君はまだお若い お恨みなきよう」
周瑜「憎いのは諸葛亮だ ご主君の面子を利用した 劉備を小船で下らせ 南徐に着くと縁組を触れ回った これでは妹君は嫁ぐしか…」


孫権は兵符を周瑜に返す。
荊州攻撃を求める周瑜 激しく反対する魯粛
孫権は荊州を攻略を決める 反対する魯粛を解任してしまう

魯粛の屋敷を訪ねる周瑜はその質素な暮らしに驚く
周瑜「呉侯府へ行った帰りに…」
魯粛「よくお立ち寄りに」
自分の衣服魯粛を売って酒を用意する魯粛
周瑜「子敬殿 思えばそなたは恩人だ それなのに政敵になってしまった そんな私のために酒を用意してくれてかたじけない そなたの豪気に敬意を表して」
魯粛「勘違いなさるな 我々は政敵ではなく 方略が異なるだけ 昔私が財を投じたのも公瑾殿へではありません 公瑾殿に天下の人を助けさせる為 今我々が争っていることは私情がらみではなく天下のことです」
周瑜「さすが子敬殿だ 大義に徹し揺るぎない」
魯粛「褒めすぎです」
酒を酌み交わす2人
周瑜「実は私も劉備との連携も考えた あと20年あればそなたの計略でもいい しかし…私には時間がない 十数年の間に方々に転戦して、ひたすら戦った 私の体は満身創痍 南郡の戦では曹仁の毒矢も受けた この体は落ちていく流星のようだ いつ燃え尽きるか…最良の道は選べぬのだ ご主君を支え天下統一のために近道を行く それゆえ劉備を制して 荊州を取り 関羽 張飛を従え曹操を滅ぼす 」
魯粛「公瑾殿 気持ちは分かります ですが何事も急いては事を仕損じますぞ 関羽と張飛は天下の勇将で気骨があります そなたが無理に服従させても心からは従いますまい 心から従わない者は呉のために尽力などしません 」
周瑜「覇権のためなら手段は選ばぬ 」
魯粛「それは違います 天下統一の究極の道は“仁術”です 曹操は覇道を貫いてきた ところが赤壁の敗戦後許都に戻ってからは報復の挙兵はせず臥薪嘗胆人心を集めています なぜそうなったと?それは大敗を喫してついに曹操も悟ったのです “仁術は覇術に勝る”と」
目を閉じて考え魯粛を見つめる周瑜
周瑜「誤っているのは私かそなたかは時が証明する だが私の性分では決めたことは変えん ご主君も同意された 」
魯粛「確かに ご主君は同意なさっても ご母堂はどうです?娘を出汁に劉備を騙すのを体裁を重んじるご母堂が承知しますか?それにそなたは伯符将軍の亡き後ご母堂を母と慕う その方を無視できますか?」


周瑜「子敬殿 何があった?」
魯粛「曹操も曲者です 劉備に荊州牧を許す一方 そなたと程普を南郡と江夏の太守に任じてきました。両郡を用いて我々と劉備の間に楔を打ち 戦の気運を煽る気です」
周瑜「ご主君は?」
魯粛「今頃はお耳に 明日は必ずお尋ねになります その前にそなたと対策を練ろうと思いまして」
周瑜「荊州の方は?」
魯粛「日々 調練を 劉備は水軍も陸口へ移動しました」
周瑜「臨戦態勢だな 座られよ 腹を割って話し合いたい」
魯粛「もっと早くそうすべきでした さあ」
周瑜「江東の情勢はご主君と共に我々も重責を負っている そうであろう」
魯粛「いかにも」
周瑜「我々の見解が一致せねば、ご主君の説得はおろか江東も1つにできぬ 違うか?」
魯粛「まさしく」
周瑜「結論から言おう 荊州は絶対に取る 江東の安寧のためだ 荊州を取ってこそ曹操の攻略も大業の成就も可能に…。だが荊州を奪うには孫家と劉家の一戦がいずれ不可避となる いかがか?」
魯粛「仰る通り 我々の相違は“いつ荊州をとるか”の一点」
周瑜「よし であれば私の考えを言おう 先日見舞いに見えた時は伏せていた」
魯粛「劉備を荊州牧にとご主君に勧めた時ですな」
周瑜「あれは第1手だ 第2手がある 劉備に挙兵させ西蜀を取らせる 例の約束では劉備が立脚の地を得たら荊州は返すことに」
魯粛「誓書はご主君のお手元にあり劉備と孔明の押印も」
周瑜「約束通り 西蜀を取るように劉備に迫ってほしい でないと永遠に埒が明かぬ」
魯粛「迫りましょう しかし…」
周瑜「“兵馬が整わぬ”などと連中が言い訳して引き延ばすと思うか?」
魯粛「そうですよくお分かりで」
周瑜「すべてお見通しだ 相手の答えが分からぬなら求めたりせぬ 求める以上 相手の返答を知っておるのは当然 」
魯粛「敬服します 孔明が“兵馬がの準備が整わぬ 兵糧が足りぬ ”と答えたらどうされます?」
周瑜「ならば第3手を打つ こう言うのだ“兵馬兵糧が不足なら我々は十分に余力がある 西蜀攻めに手をかそう 西蜀を取ったら荊州9郡と交換したい さて連中の答えは?”」
魯粛「お見事です 何も言えますまい さすがの孔明も絶句しますぞ ですが公瑾殿 西蜀を取るのは大仕事 兵力も兵糧もかなり必要となる まだ第4手が?」
周瑜「ある」
魯粛「どんな手です?」
周瑜「“道を借りて虢を伐つ”西蜀は荊州の先 進軍の途中で転進し荊州を奇襲する 不意打ちなら3日で我らは大勝する いかがか?」
魯粛「公瑾殿第4手は危険すぎます しかし…」
周瑜「何だ?」
魯粛「だがご主君が同意なされば私も協力は惜しみません 乗りかかった船だ」
周瑜「よかった 今度こそは荊州を手に入れる」

57話
諸葛亮の策に負け荊州で敗れた周瑜は軍営で床に伏せる
目を覚ました周瑜「外の様子はどうだ?」
呂蒙「荊州での戦いは不意をつかれたため3割が損失。今は劉軍に囲まれております」
周瑜「孔明め」起き上がろうとする周瑜
呂蒙「大都督 大都督!連中は攻めてきません」
周瑜「何を待っているのか?そうか兵糧が尽きるのを待っているのか 兵糧はあとどれほどだ?」
呂蒙「兵站路をたたれたため3日しか持ちません」
周瑜「もはやこれまでか」
兵「劉軍から書簡です」
周瑜「降伏の勧告か」
兵「諸葛亮からの信書だとか」
周瑜「読め」
兵「“公瑾大兄 西蜀と荊州を交換せんとし荊州を通り蜀を討たれんとす 亮 感謝にたえず 兵糧を用意し足下を待つも あにはからんや我が荊州を攻めんとは…亮 なすところを知らず 黄巾の乱以来漢室は傾き 曹操は天子を挟み諸侯を圧し 江東も害を被る 孫劉が手を結びて赤壁で勝利を得たるも 曹操なお中原にあり 覇を唱え天下の災いとなる 孫劉両家は互いに助けこれを北に防ぐべきなり 本日の戦はただ自ら衛るのみ 友好の意を示すに東南の道を開く 東に帰らんとすれば我が軍は追わず戦に得し 兵馬 輜重もすべて返さん 望むらくは大兄 こたびの戦いを忘れ心を一にしともに敵を討ち漢室を中興せんことを 弟 諸葛亮 拝上”」
呂蒙「大都督 信じてはなりません 偽善も甚だしい まだ3万の兵がいます どうかご下命を 戦い抜きましょう」
首をふる周瑜「もうよい 呉のために兵を残す」
☆ここで涙してしまった。黃維德!
呂蒙「大都督」
周瑜「命を伝えよ 東南の小道を通って江東に引き返す」

江東へ引き返す呉軍
周瑜「支えてくれ 荊州をひと目みたい」
部下に支えられ荊州を見下ろす周瑜
周瑜「私の生涯で最初にして最後の敗北だ 私の失策のせいではない 孔明が英明すぎたのだ もはや…呉の旗が荊州に翻るのを見ることはないだろう 」
兵たち「大都督」
なき笑う周瑜


柴桑
床に伏した周瑜を見舞う孫権
呂蒙「ご主君」
周瑜「ご主君」
孫権「公瑾」
周瑜「よくお越しに…ご主君 私は参ります 伯符将軍は逝かれる時、私にご主君の補佐を命じ江東を任せました あれから10年が経ち、もう私はご主君の力にはなれません」
孫権「公瑾そんなことを言うな よくなる」
周瑜「自分の体のことは分かります 今回ばかりは治りません 主君が呉の偉業を継いで以来、私は何度も忌諱に触れてきました ご主君 お許しを」
孫権「そんなことはよい そなたは呉の柱なのだ」
周瑜「あれはやむを得なかったのです 江東の老将たちは先のご主君に従っていました 伯符将軍が逝く時夫人と幼帝を残しました もし江東に権威がなくなってしまえば、必ずや乱れます 私は江東を安定させる為に横暴に振舞うしかなかった 老将たちを抑えるためにも そのためにご主君の尊厳を冒しました やってはならぬことでした しかしやるしかなかった なぜなら分かっていたからです ご主君は寛大な方であると」
孫権「公瑾 そなたの気持ちはちゃんと分かっていたぞ 」
周瑜「ご主君 すでに江東の基盤は磐石ですが、つまるところ狭小の地 劉備と曹操の2人は数百年に1人の梟雄です 虎と共に生きるのですから一瞬たりとも気を緩めてはなりません」
孫権「そなたの言葉は肝に銘じるぞ」
少しためらうよな様子の孫権「公瑾 そなたの…そなたの…」
周瑜「お続けください」
孫権「そなたに何かあれば、誰に大都督を任せれば?」
周瑜「1人います 私よりも道理を知り、徳が高い男 江東の柱に成り得ます 」
孫権「誰だ?」
周瑜「魯子敬です」
孫権「魯粛か 」
周瑜「あの男を大都督に任じてください」
孫権「公瑾 安心せよ 子敬に任せる」
息を吐く周瑜「ならば安心です」
周瑜「惜しい 残念です 」
孫権「何が惜しいのだ? まだ言いたいことがあるのか?」
周瑜「天は周瑜を生みながら、なぜ諸葛亮も生んだのか」
孫権「公瑾!」
呂蒙「大都督!」
孫権「公瑾!!」
呂蒙「大都督!」
「天は周瑜を生みながら、なぜ諸葛亮も生んだのか」
「天は周瑜を生みながら、なぜ諸葛亮も生んだのか」
孫権は周瑜の枕元の書簡をみつけ開く 諸葛亮の書
当代の名将 周瑜はその大志を実現させぬままわずか36歳でその生涯をとじた

by jiyong-xg | 2011-10-05 00:07 | 三国志Three Kingdoms