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「三国志Three Kingdoms」7部危急存亡視聴終了♪⑥

「三国志Three Kingdoms」7部危急存亡95話最終回まで視聴終了しました♪
ついに終わってしまった007.gif
この2ヶ月「三国志」を堪能できて楽しかった016.gif
(今回は7部の感想です。全体の感想は後日書きます)
7部は物語を引っ張ってきた馴染みの登場人物はほとんどいなくなり(まだ生きている孫権も出番はほんの少し)確かに寂しいです。でも諸葛亮vs司馬懿の対決は本当にハラハラしたので、
7部も十分楽しめました。以下ネタバレです。
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思い通りにいかなくてため息をついたり、荊州のことで愚痴を言ってしまう諸葛亮。人生の終わりが近づいてきた諸葛亮が相変わらずの知略もありつつも微妙に弱く変化していく様が、彼も人間だったんだ~とちょっと親近感にも似た気持ちを持ちました。なので私後半の諸葛亮のほうが好きです。
そして死ぬまで揺らぐことのない忠義の人・諸葛亮に感動しました。
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最終回かなり駆け足で描かれていますが、もともと歴史ドラマの最終回に大感動で終わることは期待していないし、駆け足で説明的なラストも最初から予想していたので、このドラマの最終回に不満はないです。
最後権力を手に入れた司馬懿。
静姝について告白し笑っては見たものの涙した司馬懿
司馬懿の野心を見ることが出来たし、彼女への複雑な気持ちが描かれていたので、最終回思ったよりは満足しています。でもできれば全100話くらいにして司馬懿が権力を手に入れるあたりの話を丁寧に描いて欲しかったですけどね(笑)
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印象に残っているシーンは3つほど。
諸葛亮の大きな判断ミスといえる馬謖を起用のエピソード<泣いて馬謖を斬る>
劉備の言葉「幼常は多くの兵法書を読んでおる だがその話はいつも大言壮語で大事は任せられぬ」を思い出すと、諸葛亮の涙の本当の意味するところは、馬謖を斬る悲しみより劉備の心配を心に留め置かなかった自分の不甲斐なさのほうが大きいのでしょうか…。

司馬懿の離間の計にはまり諸葛亮を失脚させようとするが結局失敗し庶民に降格となった李厳。
失脚後の李厳の様子を息子・李豊から聞いた諸葛亮の言葉がをすごく印象に残っている
「正直に申せばそなたの父が羨ましい 私も南陽に帰って山中で余生を送りたい 言っても仕方ないがな」

死んでなお司馬懿を陥れる諸葛亮と木像の前での司馬懿の言葉


終わってしまって寂しい。放心状態です。後日初心者なりの全体の感想を書いてみたいと思います。





95話
洛陽
司馬懿「何進の祠堂か」
司馬昭「そこに石碑が… 松明をよこせ“中平元年 河南尹より大将軍となり十常侍の専制を憂い宦官の誅殺を謀るも露見す 中平6年8月庚午 張譲が置きし伏兵に何進大将軍は殺害される”」
司馬懿「何進の祠堂だ あれから45年も経ったか 人生は夢のごとし」
司馬昭「何進は忘れ去られ今では祠堂もこの有様です 父上今の三国鼎立を辿ればやはり何進に行き着きます 
十常侍の排除を謀り 董卓を都に入れ天下が乱れました」
司馬懿「そうではない 何進が十常侍の排除を目論んだせいではない 大本の原因は大漢の衰退 皇権の失墜にある」
司馬昭「その通りです」
司馬懿「そういえば静姝は何進の末裔だったな よいか近いうちに祠堂を修繕させよ 静姝に代わり孝養しろ」
司馬昭「承知しました」


洛陽宮に出向き曹叡に拝謁した司馬懿 
曹叡「兵糧を費やしたが国境を守ってくれた また蜀軍を破り諸葛亮を死に追いやった そなたの代わりなどおらぬ」
司馬懿「陛下のご恩恵の賜物です」
曹叡「仲達よ 諸葛亮は死んだがまた蜀は攻めてくるか?」
司馬懿「蜀と呉がある限り天下は太平とはなりません 早晩戦は起こるかと」
曹叡「そうだな 仲達 そなたの年で兵を束ねさせるのは忍びぬ 大傅に任ずるからゆっくり休め」
司馬懿「恐れ入ります」咳をする曹叡


静姝「旦那様ですか?お帰りなさいませ」
司馬懿「顔を上げよ 立つのだ ここに座って 何をしておった?」
静姝「縫い物を 冬になる前に陣中へお届けするつもりでした」
司馬懿「もう必要ない もうわしは戦に出ぬ そなたのそばにおる」
静姝「誠ですか?」
司馬懿「そうだ 続けなさい 見ていたい」
静姝「今お茶を」
司馬懿「要らぬ 縫い物をする姿を見ていたい 3年ぶりだ これからはずっとそなたのそばにいる あの夢と一緒だ そなたは変わらぬがわしは老いてしまった」
静姝「私の夢をご覧に?」
司馬懿「雍涼は極寒の地 軍には1人の女子もおらぬ 寒い夜は長いものだ」
静姝「勿体のうございます 下女の私を」
司馬懿「わしには違う」
静姝「では何だと?」
司馬懿「我が妻だ」
静姝「旦那様 何を仰るのです」
司馬懿「静姝よ 占いでは8月庚午が吉日だ この日に婚礼を挙げよう」
涙を流し頷く静姝
祝言を挙げる2人

洛陽宮
曹爽「曹爽が陛下に拝謁致します」
曹叡「曹爽よ 朕はもう長くない」
曹爽「陛下何を仰るのです?」
曹叡「よいか 諸葛亮は死んだがまだ司馬懿は生きているのだ 朕は心穏やかではいられぬ」
曹爽「そこまでご心配なら司馬一族を処刑され憂いを断たれては?」
曹叡「司馬懿は長年兵を束ねて門下の者は朝野に及ぶ 軽率なことは出来ぬ しかもやつは何事にも用心を怠らない まして外に出ぬ 殺す名目が見つからん」
曹爽「陛下に理由など不要です」
曹叡「むやみに功臣を殺せば動乱が起きてしまう」
曹爽「陛下司馬懿は朝廷の大患です騙されてはなりません」
曹叡「そなたは百官に働きかけ朕に上奏させよ“司馬懿は徳と功があるゆえ摂政の大権を授けよ”と 朕はその反応をみる もしやつが受ければ大志がある証し そなたに始末を命ずる」
曹爽「承知しました」


司馬懿「司馬懿が陛下に拝謁致します」
曹叡「面を上げよ」
司馬懿「恐れ入ります」
曹叡「見ての通りだ 朕はもう長くない 仲達 百官が上奏してきた 劉備が諸葛亮に継子を託したのと同様にそなたに太子を託せと そなたと曹爽で政務を行い太子を補佐せよ」
司馬懿「陛下のお心配りに感謝致します 」
曹叡「朕の病はもはや百薬でも治せぬ 中達 承知してくれるか?」
司馬懿「何の徳も力もない私に身に余る大任かと 私はもう70になろうとしています 大司馬の曹爽殿と大将軍夏侯覇殿に任されては?私は屋敷で余生を送り 香を焚いてご多幸を祈りたく思います」
曹叡「そなたを憎んでいる曹爽をなぜ推挙する?」
司馬懿「それは父君の曹真殿が諸葛亮に敗れたため あのことは終生の後悔で私も申し訳が立ちません しかし私心を挟んでは政はうまくいきませぬ」
曹叡「仲達よ 分かっているのか? 曹爽に政務を執り行えばそなたを受け入れぬぞ」
司馬懿「分かっております 私を受け入れぬどころか我が一族を滅ぼすやも しかし陛下ならば私を救えます」
曹叡「朕の命は明日をも知れぬ どうやれば救える?」
司馬懿「どうか私の官職をすべて取り上げ さらに郭淮・孫礼ら52名の将軍の軍権を取り上げ 我が息子の師と昭を庶民に降格ください さすれば曹爽殿もご安心でき私も天寿を全うできます」
曹叡「仲達 何もそこまで…」
司馬懿「陛下 これは私の本心です お願い申し上げます」
曹叡「下がれ 沙汰を待て」出て行く司馬懿
隠れていた曹爽が入ってくる「陛下」
曹叡「聞いていたか?」
曹爽「はい 伺いました」
曹叡「どう思う?」
曹爽「陛下のご意向に従います」
曹叡「もうよい 司馬懿には天寿を全うさせてやろう」
曹爽「承知しました」
曹叡「そなたに伝えておく 先帝の御世に司馬懿の動向を探らせる為にある者を送り込んだ 十数年わたりその者が朝廷に代わり司馬懿を見てきた 朕亡き後はそなたに託すからその者を使うがよい」


西暦239年(景初3年 魏)明帝曹叡 崩御 享年36歳であった
帝位は曹芳が継承した


静姝「お子を宿したかも…」茶を吐く司馬懿
静姝を抱き上げる司馬懿
司馬懿「天よ すぐ土に還る私に子供を授けてくださるとは… 何とお優しいのだ 感謝に堪えません 
静姝 でかしたぞ 静姝」

静姝が難産で亡くなり 悲しみのあまり中風で倒れる司馬懿

司馬懿の病状を探る曹爽 
司馬懿が明日をも知れぬ命と知った曹爽
曹爽「百官に知らせよ 明日は天子に付き添い高平陵へ墓参りに行く 800石以上の文官武将も随行せよと」

司馬昭「一体何の騒ぎです?」
司馬師「清明節の墓参りに陛下が高平陵へ行かれる」
司馬昭「誰がお供を?」
司馬師「800石以上の文官武将全員だ」
司馬昭「曹氏一族も?」司馬師「ああ」
司馬昭「中へ」
司馬師「父上 父上はご危篤では?」
司馬懿「十数年来の病だ」
司馬昭「大都督 曹爽は陛下と高平陵へ 文官武将全員と曹氏一族も一緒です」
司馬懿「命を下す」
一同「はい」
司馬懿「郭淮は南門 孫礼は東門 兵馬を集め橋の袂で待て」
郭淮・孫礼「承知しました」
司馬懿「師は屋敷に留まれ 昭は5千の精鋭を率い私と共に皇宮へ」


司馬懿「太后様に拝謁致します」
郭太后「司馬懿か 危篤と聞いていたぞ」
司馬懿「心中にあった病が今日癒えました 太后様 曹爽は先帝の信頼を裏切り国を乱し 幼き主を騙し 政を独占したのは万死に値する罪 先帝に恩義のある私は曹爽を討つ所存です 城内の武器庫と近衛軍はすでに押さえました 上奏文をご覧ください 曹爽は主に背き簒奪を画策した輩 三綱五常を乱した国賊を一掃せよとご下命ください」
「太后様ことここに至っては承諾するしかありません」
郭太后「司馬懿よ 曹爽は殺してもよい なれど陛下を傷つけてはならぬぞ」
司馬懿「さすがは太后様 仰せの通りに」
司馬懿「太后様のご下命だ 出兵し賊を討つ!」
兵士一同「万歳!万歳!万歳!」


「陛下 太后様のご命です」
曹爽「どんな命だ? よこせ 私からお伝えする」
「太后の命により読み上げます」
跪く曹芳
「先帝は大司馬曹爽に太子を託しその補佐を任ず ならば臣道を守り朝廷に尽くすべきを権力への欲を募らせ 内に徒党で専制し 外に身内を登用 社稷を害し 朝綱を乱した 天下人を自認し 天子を蔑ろにする所業に人神は憤り天地も受け入れぬ よって大傅司馬懿に命ず 曹爽と徒党を捕らえ朝廷を引き継ぎ 朝廷をただし天子に政を返すべし 臣下は正しき道を歩み司馬懿に従え この命に逆らう者は厳正に処罰す」
曹爽「司馬懿め!仮病を使い私を騙したな」
「曹爽殿すでに司馬懿殿は近衛軍を掌握 洛陽を押さえておられます その兵力で抵抗しても焼け石に水ですぞ」
曹爽「陛下はここだ 共に陛下をお守りし 老賊を誅殺しろ」
「大臣たちよ そなたらの一族はすでに軍営に連れて行かれた 賊と共に殺されてもよいのか?」
片足裸足になった司馬懿が馬車から降りる
「陛下 司馬懿は多勢です よくお考えを 抵抗は無駄ですぞ」
「司馬懿の狙いは曹爽 陛下は無関係です」
「陛下大司馬に投降をご命令ください」
~片足裸足で歩く司馬懿の回想~
曹操「司馬懿 人の足はなぜ顔や手よりも白いのか申してみよ」
司馬懿「分かりません」
曹操「常に隠れているからだ」~

曹爽「曹氏3代が政を司ってきたが今やここまで落ちたか」剣をすてる曹爽
司馬懿の前に連れてこられ地面に伏せた状態の曹爽
曹爽の背中を足で踏む司馬懿
曹爽「司馬懿よ 司馬懿そなたの勝ちだ 曹氏4代が築いた領土をわずか1日で奪うとは…」
司馬懿「わしが剣を抜いたのは一度 だが十数年剣を磨いてきた(剣を磨くことは十数年来怠らなかった)そなたの先祖曹操に習ったのだ」


静姝の墓
司馬懿「今から18年前私に静姝を贈ったのはそなただな」
「それは違う 贈ったのは私ではない そなたの主君初代皇帝であられる文帝の曹丕様だ」
司馬懿「今ならばそなたもすべて話せよう」
「18年前曹丕様は訳あって静姝をそなたに与えた そなたの言葉を細大漏らさず聞き動きを観察させる為だ 気づくまいと思っていたのだがそなたが仮病で曹爽を騙した後ようやく分かった そなたは静姝の正体をとうに見破っていたのだな」
司馬懿「正体は知っていたが静姝が愛おしかったのだ」
「そうだったとは思いもよらなかった そなたも人の子だな(正体を知りながら愛おしんでいたとは知る由もない 私の命を奪うとよい)」
司馬懿「静姝がいなかったら私はとうに死んでいた (何ゆえそなたの命を奪わねばならん?)静姝は我が命を救ってくれた」
「何と?」
司馬懿「静姝がそばにいたおかげで初代皇帝の曹丕と曹氏一族はわしのことを掌握していると思い警戒心を緩めた さもなくばわしは早死にしていた」
「仲達 1つだけ教えてくれ 本当のことを知りたい 静姝を死なせたのはそなたなのか?」
司馬懿「なぜそう思う? 最愛の妻だぞ」
「そうではあるまい この世でそなたが執着してきたのは功名と大業だったはず 静姝などは使い捨ての道具にすぎぬ 用済みとなったからそなたは殺したのだ」
司馬懿「やはりそなたは鋭い その通りだ 実は産婆を丸め込んで流血を促す薬を止血薬と偽り飲ませた 赤子が生まれる前に血は流れ尽きた」
「愛おしいと申したはずなのに非道な仕打ちではないか」
司馬懿「そなたは言ったぞ わしがこの世で唯一執着しているのは功名と大業だとな」
顔を見られぬように急いで馬車に向かい歩いていく 司馬懿の目から涙


司馬懿邸
司馬炎(字 安世)「“庭に楡の木ありてその上に蝉あり 蝉は羽を広げて鳴き 清露を飲まんと欲す”その次は…“蟷螂が後ろにあるを知らずその首を曲げる」
司馬昭「父上 呉の諸葛恪が許昌攻めを」
司馬懿「誰が?」
司馬昭「諸葛恪は諸葛瑾の子 諸葛亮の甥です」
司馬懿「何をしているのだ?」
司馬昭「国境を侵し許昌を攻めています 兄上が10万の兵と南下しました」
司馬懿「何を申した? 誰が戦っているのだ?」
司馬昭「兄上の司馬師が兵と南下しました」
司馬懿「お前の兄が兵を率いて行ったか ならばお前は都に留まれ いつでも万が一に備えておかなければならん」
司馬昭「そう致します」
司馬懿「炎よ」
司馬炎「お爺様」
司馬懿「座りなさい もう一度だ」
司馬炎「“庭に楡の木ありてその上に蝉あり 蝉は羽を広げて鳴き 清露を飲まんと欲す 蟷螂が後ろにあるを知らずその首を曲げる 庭に楡の木ありてその上に蝉あり 蝉は羽を広げて鳴き 清露を飲まんと欲す 蟷螂が後ろにあるを知らずその首を曲げる”」
西暦251年 司馬懿は72歳で病死した その頃には司馬一族が魏を支配していた 
その12年後司馬昭が蜀を滅ぼし劉禅は降伏 
さらに2年後司馬炎が皇位を奪い晋を建国した
西暦280年司馬炎が呉を平定して三国統一を果たした
天下はかくて司馬氏に帰したのである

by jiyong-xg | 2011-11-03 00:09 | 三国志Three Kingdoms